毎週土曜日の朝、テレビ朝日系列で放映している「朝だ!生です旅サラダ」。休日の朝ということもあり、いつもゆっくりと観ている。その中の1コーナー「海外の旅」では、「サラダガール(ってなんだ?)」が様々な国を訪問し、紹介している。
10/7から南アフリカを数回にわたって特集するというので、当社ウェブサイトでも南アフリカへの個人旅行を案内していることもあり、改めて興味を持って観てみた。
ヨハネスブルグの治安はどうなった?
2010年サッカーワールドカップでは、たくさんの日本人が南アフリカを訪れた。以前からヨハネスブルグの治安は悪く、番組で紹介しているように一人歩きなどできない状態だったのだが、ワールドカップを機に少しずつ変わり続けているのかもしれない。
ところが、だ。
未だ状況は変わらないようである。現在、外務省の海外安全ホームページではものすごく恐ろしい言葉が羅列しているので、一度見てほしい。一方、南アフリカ観光局の基本情報では、一般的な海外安全情報的なことしか記載しておらず、これだけを読んで南アフリカに行くのは少々危険だ。少なくとも、番組でサラダガールが気ままに歩き回るような個人行動は控えるのがよいようである。たぶん番組上の演出があるのだろうが、良いところばかり案内するのではなく、少し安全情報も放送して欲しいと思う。
では、それでも南アフリカは訪れる価値があるのか?
その答えは「Yes」である。
なぜなら、「旅サラダ」や観光局で案内している以上に、日本では体験することが出来ない数々の魅力があるからだ。危険と言われているのは主に都市部で、ひとたび都市部を離れれば、南アフリカの魅力が次から次へと旅人の目の前に表れてくることだろう。
馬に乗ることが出来る人なら、乗馬でサファリなんていうのもいい。南アフリカの乗馬は他の地域では決して体験できないサファリ乗馬を体験することが出来る。気になったら「アフリカ乗馬ツアー」を検討してみてはどうか?
安全対策としては、バックパックのような行く先々で宿を決めて気ままに歩き回る旅行はさけて、必ず現地ガイドや係員を手配することだ。空港では到着ロビーから、またヨハネスブルグやプレトリアでは、移動の際ホテルから車で送迎してもらって出かければ危険は防げる。その手配は当社で取り扱っているので相談してほしい。
脅かしておいてなんだが、けして恐れることはない。むしろ積極的に出かけてほしいディスティネーションのひとつだ。
豪華列車はブルートレインだけではない
コーナーの後半では、ブルートレインでプレトリアからケープタウンまでの1600キロを1泊2日で移動する旅を紹介している。「南アフリカ=ブルートレイン」というほどこの列車の旅は定番だが、南アフリカにはもう一つ誇るべき豪華列車がある。それは「ロボスレイル」だ。
外観はクラシカルに徹し、蒸気機関車が客車をけん引するスタイル。1989年、乗り物好きの実業家がオークションで手に入れたことが運行の始まりとされる。客車はエドワード王朝様式の内装で、ロイヤルスイートは世界で最大級の広さを誇る。
ブルートレインと違うことはその路線網の充実さだ。既存の軌道で運行しているため、プレトリア~ケープタウン間はもちろん、ヴィクトリアフォールズへ豪華列車で移動することが出来るのも魅力だ。
ブルートレイン、ロボスレイルともに客室にシャワーが設置されているので、ホテルに宿泊する感覚で利用することが出来る。その点ではヨーロッパの豪華列車、ヴェニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスに勝る豪華列車だ。
どちらを選ぶかは旅人次第、旅の目的やルートで選んで一度乗ってみてほしい。いずれも当社で手配を承っている。
TVの旅番組で思うこと
常日頃思うことだが、TVの旅番組は良いところだけにフォーカスして放送されるため、肝心な安全面や行き方などが全く説明されないことが多い。現在ではインターネットという便利なものがあるからよいものの、一昔前まではTVで良いところばかり見せられて調べるのは自分で、というものが多かった。それは今も変わらない。
旅行会社の立場から、もう少し見ている人がその場所に行きたいと思う情報をコンパクトにまとめて放送して欲しいと思う。
次回はケープタウンを中心に放送するそうなので、またそのことについて書いてみたい。
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