旅行会社に旅行手配を任せるべき2つの理由

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近頃は航空会社のサイトやホテル比較予約サイトで旅行を手配する人が増えています。自分で手配すれば旅行会社に手数料を支払うことなく、その分を旅先での費用に充てることが出来ます。何より自分で日程の隅々まで把握でき、充実した旅行になることでしょう。 また、一部のホテルなどを旅行者自身で手配する、いわゆる「虫喰い」手配も、パッケージツアーには出来ないオーダーメイド旅行の利点です。

開業当時は当社もこの「虫喰い」手配を奨励していました。旅行者が本当に満足する自由な旅をして欲しいという理由からです。
しかし近年の状況を鑑みると、けっしてそうではない状況に変わりつつあります。その理由は

  • テロの脅威
  • 旅程管理

の2点からです。単に自分達旅行会社が利益を得るためではなく、旅行者のためであるということを以下に具体的に説明します。

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テロの脅威を最小限に

2015年11月のパリでのテロをはじめ、残念ながら日本を含む世界各地でテロの脅威にさらされています。今後も世界情勢が大きく変わらない限り、この脅威は続くでしょう。
2016年3月に開催された日本旅行業協会と各保険会社共催の「緊急重大事故対策セミナー」での冒頭、外務省が旅行会社経由の旅行手配を奨励しているとの報告がありました。その理由は、近年各国で多発しているテロ発生時の防衛策としてです。

例えばある都市でテロが発生したとします。その時、その国に置かれている日本大使館または領事館は、同国内に滞在している邦人保護のため、まず旅行会社の現地手配会社(業界ではランドオペレーターといいます)に連絡を取り、日本人旅行客の安否確認をします。同時に、日本ではその都市への旅行を手配した旅行会社が、外務省と連携して自社顧客の安否を確認します。

一方ホテルをホテル予約サイトや直接ホテルのウェブサイトで予約した場合は上記のようなネットワークがないため、外務省も旅行会社もその旅行者の所在を確認することが遅れます。そうなると国内の旅行者家族からの連絡がない限り安否さえも確認されない、または遅れてしまいます。「虫喰い」手配も同じこと、自身で予約したホテルのある都市でテロが発生したら…。
万が一の際の安否確認は旅行会社の手配による旅行者の方が、自己手配の旅行者よりも早いということです。

旅行会社はただ代理して旅行を手配していると思われているかもしれませんが、実は旅行者の安全を第一に考え、自身のネットワークを最大限利用して、旅行を手配しているのです。

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旅程管理は実はたいへん

これは実際よくあることです。近年の天候不順により航空機遅延、運航停止は以前より多く発生しています。一度遅延が発生すれば、その先の日程を調整しなければなりません。パッケージツアーならともかく、自分で航空券とホテルを手配していたらどうでしょうか?

特に日本出発時点から遅延した場合、旅行者はまだ国内の空港にいる状態です。その際、まずはその日の宿泊先に連絡するでしょう。海外ですから当然空港から国際電話です。さらに宿泊のほか空港送迎や現地発着ツアーを予約していたら…。自分で各手配先に何回も国際電話し、その変更内容を一つ一つ確認するだけで一苦労です。苦労だけならまだしも、慣れない国際電話の聞き間違いや確認ミスにより、旅行が台無しになることも…。

一方旅行会社に全て手配してもらっていれば、手配旅行会社に一本連絡するだけで済み、あとは旅行会社からの指示や報告を待つだけです。現地到着後も旅行会社はその後の日程を調整し、帰国までフォローします。

まとめ

上記2点に共通することは、予約は便利なネットでも不測の事態への対処は限りなくアナログであること、そしてデジタルとアナログ双方の対処能力を持つ旅行会社を利用する方が安心して旅行できるということです。旅行手配は旅行会社に、いわゆる「餅は餅屋」の理論です。

最後に、旅行保険を軽視する人が多いようですが、上記2点に加え保険には必ず加入するようにしましょう。生命保険などとは違い、旅行保険は「生きた」保険と言われ、旅先でトラブルが起きたまさにその時にその効力を発します。また、旅行会社とは違った独自のネットワークを持っていて、旅行会社同様、いざというとき頼りになります。

便利で安いことと安心に少しお金をかけること、どちらを選びますか?

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