世界一周航空券は「太平洋と大西洋を1度ずつ横断して地球を1本の線でつなぎ最低3大陸で滞在する」航空券のこと。今ではこの航空券を利用して世界一周旅行を楽しむ人が多くなってきた。せっかく世界一周の旅に出かけるのだから、何かテーマを持って出かけるとより充実した旅行になるに違いない。
そうだ!グルメはどうだ?それも「肉」を追求する世界一周の旅は。きっと楽しいに違いない。
アメリカ大陸へ
最初は太平洋を横断してアメリカ、ニューヨークへ。ニューヨークと言えばステーキ。
ニューヨークででっかいステーキを食するなら、ブルックリンにあるピーター・ルーガーかマンハッタンのギャラガーズ。2か所でステーキを食べ比べるのも良いが、ピーター・ルーガーはランチタイムのハンバーガーも人気だ。なので最初はこのハンバーガーに挑戦。パテはアメリカらしく「よく焼け」で、トッピングの厚切りベーコンも加えて頼む。
次は老舗、ギャラガーズだ。説明は無用。これを食したら、もうここで終わりでもいいと思ってしまう。が、次は大西洋横断だ。
ユーラシアはヨーロッパへ
アメリカから大西洋を横断してユーラシア大陸、ヨーロッパへ。
ヨーロッパは大変だ。全ての国を回っていたら、それぞれの国自慢の素晴らしい肉を食べなくてはならなくなる。なのでとりあえず行ける所へ。
まずはロンドン。イギリスはローストビーフの国。ロンドンでローストビーフを食さなければ行く意味がない。あの有名なSavoyの近くにSimpson’s in the Strandはある。オーダー後しばらくするとこんな仰々しいワゴンで運ばれてきて、目の前で薄くスライスしてサーブしてくれる。
次はスコットランドへ北上。
5つ星ホテルで食べる肉もいい。セント・アンドリュース、The Old Course Hotelなら、最上階のRoad Hall Restaurantではなく、グランドフロアのSands Grillが気負うことなく肉を堪能できる。スコティッシュ・ビーフはサシが少なくあっさりしていて、軽く8オンスを平らげることが出来る。メインの前にバケツのようなシーフード・カクテルを食べた後なのだが。
次はフランスを飛び越えイタリアへ。
最初はイタリアの中にある小国、サンマリノ共和国。イタリア料理はどれもうまいし体に合うのだが、時々どうしても肉が食べたくなる。ふらっと立ち寄った名前も覚えていない小さなレストラン(確か市庁舎前の通りだ)で肉を頼んだ。こんな小さな町で、イタリア料理ではなく肉を食べることのウキウキ感はどうだ。
イタリアと言えばTボーンステーキ、フィレンツェの名物「Bistecca alla fiorentina」だ。余計なソースは不要、塩コショウで焼かれたステーキにレモンを絞って食す。あいにくフィレンツェで食べ忘れたのだが、ローマ・フィウミチーノ空港の国内線ターミナル内にあるフードエリアで出会えた。この分厚さはニューヨークのあの肉にも匹敵する。
オーストラリア大陸からの…
世界一周航空券のためには3大陸を周遊しなくてはならない。アジアも良いし、オーストラリアもオージービーフで肉三昧を楽しめるが、ここはスルーしてニューカレドニアへ。
イル・デ・パン島へ渡り、宿泊したのはウレ・ロッジ(現在はウレ・テラ・ビーチ・リゾート)。ここでしか食べられないでっかなエスカルゴがお目当てだったが、その後のメインディッシュで頼んだフィレ・ステーキのフォアグラ乗せ。フランス語圏らしい上品な肉だ。
本島に戻り、ポルトガル伝統料理のシュラスコが味わえる店「Casa Portugal」へ。ブラジルのシュラスコとは違うが美味。
これで日本へ戻れば、世界一周の旅は終了だ。こんな肉三昧の旅行をしてみたいと思わない?
(ご注意:記載通りに体験した旅行ではなく、世界一周航空券の利用一例として紹介した。全て別々の旅で訪れていることをご了解いただきたい。)
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