
イタリア アマルフィ
CILS A1の受験を目指してイタリア語学習を始めてからしばらく経ち、ひとまず1学期10週間のオンラインレッスンを終えました。
週1回・1時間半というペースではありますが、実際に続けてみると、「少しわかるようになったこと」と「まだ全然足りないこと」の両方が見えてきました。
これまでこのブログでは、
- なぜCILS A1を目指そうと思ったのか
- 独学でどこまでできるのか
- どんな教材を使って勉強を始めたのか
といったことを書いてきました。
今回はその続きとして、実際に10週間学んでみて感じたことを記録しておこうと思います。
最初は正直、A1は“初級”ということもあり、もう少し早く形になるのではと思っていたところもありました。
ただ、実際に学び始めてみると、イタリア語は「わかる」と「使える」は違うと感じます。
10週間学んだ今の時点で感じているのは、
「ゼロの状態からは確実に前進した。でも、A1のゴールは思っていたより遠い」
ということです。
この記事では、
- 10週間で何ができるようになってきたのか
- 逆に何がまだ足りないのか
- CILS A1に向けて今後どこを補強すべきか
を、今の率直な実感としてまとめます。
初めて読む方は、
「CILS A1は独学で合格できる?|イタリア語資格挑戦記①」
「CILS A1学習を始めて感じたこと|イタリア語資格挑戦記②」
「CILS A1の教材選び|イタリア語資格挑戦記③」
もあわせてどうぞ。
10週間学んで感じた、いちばん大きな変化
この10週間でいちばん大きかったのは、
イタリア語が“まったくの記号”ではなくなってきたことです。
学習を始めたばかりの頃は、単語や文章を見ても、どこからどこまでが意味のまとまりなのかすら曖昧でした。
でも今は、まだほんの初歩とはいえ、
- よく出てくる単語
- 基本的な文の形
- ごく簡単な会話の流れ
が少しずつ見えるようになってきました。
イタリア語のポッドキャストやテレビ番組の会話の中でも、ところどころ覚えた単語が耳に入るようになってきたのは、小さなことですがうれしい変化です。
これは当たり前のようでいて、初心者にとってはかなり大きな変化だと思います。
「まったく何もわからない」状態から、
「簡単なものなら少し追える」状態に移れたのは、自分の中ではひとつの前進です。
CILS A1に向けて、10週間でできるようになってきたこと
ここからは、10週間学んで少しずつ形になってきたことを整理してみます。
簡単な自己紹介の型が見えてきた
一番わかりやすい変化は、自己紹介まわりの表現です。
たとえば、
- 名前を言う
- 出身や住んでいる場所を言う
- 仕事について簡単に話す
- 家族について話す
といった、ごく基本的な内容であれば、少しずつ形が見えてきました。
もちろん、まだ自然にすらすら出てくるわけではありません。
言い直したり、頭の中で組み立てたりする場面はまだまだあります。
それでも、少なくとも以前のように
「何をどう言えばいいのか、完全に白紙」
という状態ではなくなったのは大きいと感じています。
CILS A1でも、こうした身近なテーマでの理解ややりとりは土台になるはずなので、まずはここを少しずつ固めていきたいところです。
基本的なやりとりに少し慣れてきた
この10週間では、独学だけでなく、週1回・1時間半のオンラインレッスンも受講しながら学習を進めてきました。
やはり実際に人とやりとりする場があると、
“知識としてのイタリア語”と“使うイタリア語”は別物だなと感じます。
授業の中で繰り返し出てくる、
- 挨拶
- 簡単な質問
- 返答
- 相手の話を聞いて反応する
といったやりとりは、最初の頃に比べると少しずつ慣れてきました。
特に、講師はカタコトの日本語しか話せないイタリア人なので、授業中に繰り返し出てくるイタリア語の指示にも反応しなければなりません。
たとえば、
- Ascolta / Ascoltate(聞いて)
- Leggi / Leggete(読んで)
- Aspetta / Aspettate(待って)
- Chiudi il libro / Apri il libro(教科書を閉じて/開いて)
といった表現です。
最初は戸惑うこともありましたが、こうしたやりとりを繰り返すうちに、「教科書の中のイタリア語」ではなく「その場で反応するイタリア語」に少しずつ慣れてきた気がします。
独学だけだと、どうしても
- 単語を覚える
- 文法を読む
- 問題を解く
に偏りやすいのですが、実際のやりとりでは
「知っている」だけでは足りず、「その場で出せるか」が問われる
ことを何度も実感しました。
この感覚は、今の段階で一度経験しておいてよかったと思っています。
初級でよく出る語彙に少しずつ慣れてきた
初級の学習では、どうしても地味だけれど避けて通れない項目があります。
たとえば、
- 数字
- 曜日
- 月
- 時間
- 家族
- 日常生活に関する単語
といった、生活に近い基本語彙です。
こうした語彙は、単語帳で見るだけだと「覚えたつもり」で終わりがちですが、実際に何度も触れることで、ようやく少しずつ定着していくのだと感じています。
まだ「使いこなせる」というほどではありませんが、
見ても聞いてもまったく未知ではない状態になってきたのは前進です。
語学学習は、派手な飛躍よりも、こうした地味な積み上げのほうが実は大事なのかもしれません。
10週間学んで感じた、まだ足りないこと
ここからは、今回いちばん大きかった気づきです。
10週間学んで前進した部分は確かにあります。ただ、それ以上に感じたのは、
「まだ全然足りない」
ということでした。
これは悲観というより、
ようやく自分の弱点が見えてきた
という意味で、むしろ前向きな変化だと思っています。
動詞活用が“わかる”だけで、まだ口から出てこない
今いちばん課題だと感じているのは、やはり動詞活用です。
授業でも日常表現でも、essere(〜である)や avere(持っている) のような基本動詞は本当によく出てきます。
参考書を読んだり、問題を解いたりすると、ある程度は理解できますが、いざ会話の中で使おうとすると、
- 一瞬止まる
- 活用を迷う
- 頭の中で組み立てる時間が必要になる
ということがまだかなりあります。
一方で、fare(する)や prendere(取る) のような動詞も、覚えたつもりでも会話の中でとっさに出てこないことが多く、やはり“使える”ところまで持っていく難しさを感じます。
つまり、
「理解している」と「瞬時に使える」の間には、大きな壁がある
ということです。
これは初級ではかなり重要なポイントで、今後も避けて通れない部分だと感じています。
聞き取れる単語は増えても、文になるとまだ難しい
リスニングも、思っていた以上に手ごわいです。
単語単位であれば、「あ、今の知っている」と思える場面は増えてきました。
でも、それが文章として流れてくると、
- 途中で置いていかれる
- 知っている単語でも拾いきれない
- 全体の意味まで追えない
ということがまだ多いです。
特に難しいと感じるのが、LとRの違い、そして si と sci、li と gli の聞き分けです。
単語単位であれば、少しずつ聞き取れるようになってきたものの、文章の中で続けて出てくると、まだ耳がついていかず、聞き取れても書き取る段階で間違えてしまうことがあります。
これは単語力だけでなく、
“音としてのイタリア語”に慣れる量がまだ足りない
のだと思います。
読むとわかるのに、聞くと急に難しくなる。
この差はかなり大きいです。
話すときに、まだ日本語を経由してしまう
何かを言おうとするとき、まだかなりの割合で
- まず日本語で考える
- それをイタリア語に変換する
- その間に止まる
という流れになります。
これは初級では当然のことかもしれませんが、会話になるとこの“変換時間”がそのまま詰まりになります。
つまり、知識として知っている表現でも、
会話で使えるレベルにはまだ変わっていない
ということです。
頭ではわかっているのに、とっさに言えない場面も多く、「知っている」と「使える」の差を痛感することも少なくありませんでした。
ここは今後、音読や口頭練習を増やしながら、少しずつ慣らしていく必要がありそうです。
CILS A1を意識すると、作文と口頭はまだ不安が大きい
現在受講しているイタリア語の総合コースは、今のところ単語や短い会話が中心で、目的もあくまで「イタリア語に慣れて話せるようになること」です。
そのため、CILS A1の受験を意識すると、作文や口頭試験に直結する練習はまだ足りないと感じています。
特に今の時点で不安なのは、
- 短い文章を自力で書くこと
- 限られたテーマについて答えること
- 簡単な内容でも、口頭でとっさに返すこと
です。
レッスンの中でも、ペアやグループで会話する機会はありますが、それだけでは受験対策としては足りないように思えます。
ここは、授業を受けているだけで自然に埋まるというより、
自分で意識して“試験に近い練習”を足していく必要がある
と感じています。
10週間学んでわかったのは、「独学だけでは弱くなりやすい部分」があること
この10週間でかなりはっきり見えたのは、
独学だけだと弱くなりやすい部分です。
特にそう感じたのは、
- リスニング
- スピーキング
- その場での反応
- アウトプット全般
でした。
独学には、自分のペースで進められるという大きな良さがあります。
一方で、どうしても
- 読む
- 覚える
- 理解する
ところまでは進めやすくても、
- 話す
- 書く
- 聞いて返す
という部分は、意識しないと抜けやすいです。
特に強く感じたのは、やはりアウトプットの不足です。
当然のことながら、一人では会話の練習がなかなかできません。
実際に学んでみて、
「独学はできる。でも、独学だけでバランスよく伸ばすのは簡単ではない」
というのが、今の率直な実感です。
CILS A1に向けて、今後どこを補強すべきか
今の時点で、これから特に補強したいと感じているのは次の4つです。
1. 単語の定着
見たらわかる単語を、自分で使える語彙にしていくこと。
2. 動詞活用の反復
知識としてではなく、口から出せるレベルまで持っていくこと。
3. リスニングの反復
短い音声を繰り返し聞いて、音の流れに慣れること。
4. 短文作文とスピーキング
読む・わかるだけで終わらず、自分で作って出す練習を増やすこと。
要するに、これから必要なのは
“理解”を“運用”に変える作業
なのだと思います。
これはまさに、CILS A1対策にもそのままつながる部分です。
まとめ|10週間で土台はでき始めた。でも、本当の勝負はここから
10週間学んでみて感じたのは、
- 完全なゼロからは確実に前進できた
- ただし、A1は思っていたよりずっと“使える力”が必要
- CILS A1を目指すなら、これからの積み上げがかなり重要
ということでした。
最初の頃に比べれば、見える景色は少し変わってきました。
でも同時に、本当の意味で“使えるイタリア語”にするには、ここからが本番だとも感じています。
正直、まだまだ先は長いです。
ただ、その「遠さ」が見えてきたこと自体が、今の自分にとっては大きな収穫でした。
あいまいに「頑張る」ではなく、
何が足りないのか、どこを補うべきなのか
が少しずつ見えてきたからです。
焦らず、でも止まらず、
引き続きCILS A1をひとつの目標に、積み上げていきたいと思います。
次回予告|CILS A1に足りない部分を、どう補うか
次回は今回の続きとして、
CILS A1に向けて足りないと感じたこと|独学で補うべき勉強法
というテーマで、もう少し具体的に整理してみたいと思います。
今回見えてきた課題である、
- 単語
- 動詞活用
- リスニング
- 書く力
- 話す力
を、「では実際にどう補うのか」という形でまとめる予定です。




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