ユーロヴェロを走るなら、その中のより短い区間、サイクルパスを走ることから始めましょう。
この記事では、人気が高いユーロヴェロ(EuroVelo) 6 – 大西洋〜黒海ルートのうち、ドナウ・サイクルパスと並んで人気のロワール・サイクルパスを取り上げます。
なんといってもフランスは、ツール・ド・フランス開催国でもあり、観ることも走ることも、ヨーロッパの中でも特に自転車人気が高い国。
そのため、サイクリストのためのインフラも非常に発達しており、ロワール・サイクルパスはあらゆる世代、あらゆるレベルの方に適したサイクルパスです。
世界遺産など見どころ満載のサイクルパス
ロワール・サイクルパス(仏:ロワール・ア・ヴェロ)は、雄大なロワール川沿いにユネスコ世界遺産のロワール渓谷を走り、フランスで最も有名な城塞都市を巡る魅惑的な旅をサイクリストに提供します。
ユーロ・ヴェロ6のこの区間は、フランスの6つの県を巡り、大西洋岸のサン=ナゼールとフランスの歴史的中心地を結び、王家の城、古いブドウ畑、そして魅力的な川沿いの村々を通り過ぎます。
年間120万人が利用するヨーロッパで最も利用されているサイクリングルート、ロワール・サイクルパスは、優れたインフラと比類のない豊かな文化を兼ね備えています。
ルートの大部分はロワール川沿いを走っており 、サイクリストたちは旅の間中、渓谷の独特の景観に浸ることができます。
ロワール・サイクルパス ルート情報
難易度: 初級~中級 – 家族連れや趣味のサイクリスト向け
地形: 主に平坦で緩やかな丘陵地帯
路面の種類: 専用緑道、静かな共有道路、一部自転車レーンのある交通量の少ないルート
ルートの種類: 主に交通が分離された道と静かな田舎道
推奨方向: 柔軟 – どちらの方向でも同じように楽しめます
推奨バイク: さまざまな路面に最適なツーリングバイクまたはハイブリッドバイク
ルートインフラとナビゲーション
ロワール・サイクルパスは、フランス屈指のサイクリングインフラを誇り、数百キロメートルに及ぶ周到に計画されたサイクルパスが整備されています。このルートは、サイクリストの安全と快適性を重視し、歴史的な曳舟道や鉄道の線路沿いに専用緑道が整備されています。また、この地域の農業遺産を垣間見ることができる静かな田舎道も整備されています。
ロワール渓谷のシェール県、ロワレ県、ロワール=エ=シェール県、アンドル=エ=ロワール県、メーヌ=エ=ロワール県、ロワール=アトランティック県には、一貫した道標が設置されているため、ナビゲーションは容易です。
主要ルートからは11のサイクルパスが分岐しており 、ロワール地方の主要な城へのアクセスが可能で、サイクリストは文化的な関心に基づいてルートをカスタマイズできます。
ルート沿いの主な見どころ
ロワール渓谷が「フランスの庭園」として知られている理由は、サイクリストたちがルネッサンス様式の城や歴史的遺跡の驚くべき集中を目にするにつれ明らかになります。
- ロワール渓谷の城: トゥーフォ石灰岩で造られたルネッサンス様式の王室城郭群
- フォントヴロー王立修道院: ルートの東側近くにある歴史的な王立修道院群
- アンジェ城: 有名な黙示録のタペストリーがある中世の要塞
- 洞窟住居: 石灰岩の崖に掘られた古代の住居
- ロワールのブドウ園: 試飲やセラーツアーを提供する100年の歴史を持つワイナリー
- 歴史あるナント: 豊かな海洋遺産を持つブルターニュの旧首都
具体的には、以下魅力的な街を通ります。
ルート上の魅力的な街
オルレアン
かつて、オルレアンは西フランスの主要な貿易都市の一つでしたが、今日では産業と観光が経済を支えています。
最も有名な観光スポットとしては、美しいサント・クロワ・ドルレアン大聖堂、そしてフランスの国民的ヒロイン、ジャンヌ・ダルクがオルレアン滞在中に暮らした家、ジャンヌ・ダルクの家などがあります。
トゥール
大学都市トゥールは、当社取扱のサイクリングツアーで最も人気のあるツアーの出発点です。
トゥールはサイクリングに最適なだけでなく、ロワール渓谷の城々を訪れるのに最適な場所であることから、世界中から観光客が訪れます。
中世の街並み、賑やかな週末市場、そして典型的なフランスのビストロが訪れる人を誘います。
シノン
印象的なシノンの遺跡でご存知かもしれませんし、この地域産の極上ワインでご存知かもしれません。
あるいは、映画「最高の花婿」の中で、クロード氏とその娘たちがロワール地方を拠点にしていたことから、ロワール地方について聞いたことがあるかもしれません。
どんな理由であれ、誰もがこの素敵な街シノンが大好きです。ロワール・サイクルパス沿いにあるお気に入りの立ち寄り場所の一つです。
アンジェ
由緒ある街アンジェは、歴史地区がユネスコ世界遺産に登録されており、芸術と文化を愛する人々にとって魅力的な街です。
数々の興味深い美術館、旧市街、そして周囲の城郭は、サイクリング後の自由時間を過ごす魅力的なアクティビティを提供してくれます。
ナント
かつては歴史的なブルターニュの首都でしたが、今日では厳密にはブルターニュに属していません。
歴史的な過去に彩られたこの街は、きっと誰をも魅了するでしょう。
サン・ナゼール
フランス大西洋岸に位置するロマンチックな街、サン・ナゼールは、ロワール・サイクルパスの終着点です。広大な海ならではの魅力と、多彩な景色であなたを魅了します。
アクセスと交通
ロワール渓谷の中心部に位置し、鉄道網も充実しているため、フランスの主要都市からロワール・サイクルパスへのアクセスは容易です。
オルレアン=トゥール=ナント=ル・クロワジック線では、自転車利用者と自転車の利便性を考慮し、乗降手続きを簡素化した専用サービス「トレイン・ロワール・ア・ヴェロ」が 通年運行しています。

ロワール渓谷全域を走る地域鉄道TERは自転車の持ち込みが可能ですが、5月から9月までは夏季予約が必須となり、少額の手数料がかかります。
自転車をご利用の場合は、平日の朝晩の通勤ラッシュ時間帯を避け 、乗車前にパニアバッグを取り外してください。これにより、スムーズな移動が可能になります。
周辺のサイクリング・ネットワーク
ロワール・サイクルパスは、ペイ・ド・ラ・ロワール地方全体に広がる広大なサイクリングネットワークの中心です。
この地域には、数千キロメートルに及ぶ標識付きで安全なサイクルパスが整備されており 、サイクリストは大西洋のビーチから静かな川の渓谷まで、多様な景観を楽しみながらロワール渓谷を満喫できます。
ナントにてユーロヴェロ1 – 大西洋ルートへ、またオルレアン、トゥールにてユーロヴェロ3 – 巡礼ルートへアクセスすることができ、他のユーロヴェロの旅を続けることができます。
ロワール・サイクルパスを走るサイクリングツアー
当社ヨーロッパ・サイクリングツアーでは、ロワール・サイクルパスを走るコースを取り揃えています。
ロワールの古城8日
ブロワ発着、ロワール渓谷に魅了されたかつての王たちが建てた城をめぐるコース。
ロワールと大西洋8日
トゥール発、サン・ナゼール着
ロワール・サイクルパスの最も魅力的な区間を、8日間で走ります。
ロワール・サイクルパス10日
オルレアン発、サン・ナゼール着
「ロワールと大西洋8日」の前に、オルレアンからトゥールまでの区間を加えた10日間です。
料金や詳細は以下からご覧ください。







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