セクション13|トラーベン=トラーバッハ〜ライル
モーゼル川沿いの美しいワインの里を結ぶこの区間は、静かな渓谷風景と伝統的なブドウ畑の文化を体感できる魅力的なステージです。アール・ヌーヴォー建築で知られるトラーベン=トラーバッハを出発し、ブドウ畑の斜面や森の小道をたどりながら、モーゼル川の穏やかな流れを見下ろす絶景の展望ポイントへと進みます。
途中では、急斜面に広がる葡萄畑や小さなワイン村、歴史的な礼拝堂など、モーゼル地方ならではの景観が次々に現れます。終着地ライルは、曲がりくねる川に抱かれた静かなワイン村で、伝統的な木組みの家並みとリースリングワインの名産地として知られています。
ワイン文化と自然美が調和した、モーゼル地方の魅力をじっくり味わえるハイキングルートです。
セクション14|ライル〜ツェル(モーゼル)
この区間は、ワインの里モーゼルの美しい景観を楽しみながら歩くハイライトステージ。出発は歴史ある鉄道跡「カノーネンバーン」(旧鉄道線跡)近くのライル駅。風情ある木組み建築の街並みを抜けると、緩やかな丘陵とブドウ畑へと道が続きます。
森の中の小道や高台の展望地点では、モーゼル川が描く大きな蛇行(モーゼルシュライフェ)の絶景が広がります。特にプリンツェンコップの展望塔からの眺めは圧巻で、ブドウ畑や対岸の町々まで見渡せます。
途中にあるマリエンブルクの遺跡周辺では、歴史の香りと共に絶好の休憩スポットが点在。森や畑の間の起伏ある道を進むと、次第にツェルの街へと降りていきます。最後は唯一の歩行者専用橋を渡り、川沿いのプロムナード沿いにある「黒猫(シュヴァルツェ・カッツ)」泉がこの日のゴールです。
ブドウ畑と大河の景観美、そして歴史と伝説が織りなす風景が凝縮された、短距離ながら印象深いステージです。
セクション15|ツェル(モーゼル)〜ネーフ
森とブドウ畑を縫うように進むこのステージは、静かな自然と変化に富んだ眺望が最大の魅力です。スタートはツェル旧市街の“ゼラー・シュヴァルツェ・カッツ”泉(黒猫の泉)。街を抜けると、最初から険しい急坂の登りが待っています。
ハイライトのひとつ:コリス塔の展望 険しい岩場と急な階段を登りきると、ツェルの街とモーゼル谷を見渡す絶景ポイントが広がります。その眺めは、頑張った登りを忘れさせるほど壮観です。
その後、森を抜ける道・広がるブドウ畑・深い谷の眺めを交互に楽しみながら歩きます。斜面の休憩所や隠れた礼拝堂、道沿いの絶景ベンチなど、途中の立ち寄りスポットも豊富です。
終盤では、谷を渡ってネーフ・バフトタールへ。傾斜のあるブドウ畑と森の登りが続いた後、山頂付近の360°パノラマビューや古い礼拝堂へ寄り道することもできます。最後はブドウ畑の小道を下って、ネーフ駅がゴールです。
セクション16|ネーフ〜エディガー=エラー
ヨーロッパ最急勾配のブドウ畑を縫うように進む、短くも印象的な山岳ステージです。モーゼル川沿いの村ネーフを出発し、急斜面のワイン畑が広がるカーモント山地へと登ります。とりわけ有名なブレンマー・カルモントでは、蛇行する登りの先にモーゼル渓谷屈指の展望が待ち受けています。
山頂付近からは谷底に佇む修道院跡や、川が四つの湖のように見える「四湖展望」の景観を一望。健脚向けには、梯子やステップを使って岩稜を横断するカルモント・ヴィアフェラータ(簡易クライミングルート)に挑戦することも可能です。
下山後はのどかなブドウ畑の小道を歩き、木組みの家並みが美しいワインの村エディガー=エラーへと到着します。
急峻な地形と壮大な眺望が融合したこの区間は、モーゼルシュタイクの中でも特にドラマチックな体験を提供するステージです。
セクション17|エーディガー=エラー〜バイルシュタイン
モーゼル川沿いの美しいワイン文化と中世の趣が融合する、変化に富んだ魅力的なステージです。緑豊かなブドウ畑と森の小径、歴史遺産、そして絵本のような村へと続く道が、歩く者を物語の世界へ誘います。
スタートはワインの村エーディガー=エラー。巡礼者の祈りを感じさせる小さな祠をいくつも通り過ぎながら進みます。途中、アルプス以北で最も保存状態が良いとされる天井画を持つネーレンのローマ人墓へ立ち寄ることも可能です。
やがてブドウ畑の斜面を抜け、自然豊かな「ブリーデナー・シュヴァイツ」の森へ。細い山道は静寂に包まれ、モーゼル渓谷の壮大な景観を一層印象的に演出します。
終盤には壮麗なカルメル会修道院教会を通過し、有名な修道院の階段を下ると、ゴールのバイルシュタインへ到着。木組みの家々が並ぶこの小さな村は「モーゼルの眠れる森の美女」と呼ばれ、映画のロケ地としても知られる幻想的な雰囲気に満ちています。
ワイン畑の絶景、歴史遺産、そして中世の面影を残す村。モーゼル地方の魅力を凝縮した、印象深いハイキング体験が待っています。
セクション18|バイルシュタイン〜コッヘム
急斜面に広がるワイン畑と壮大な渓谷の景観を体感できる、モーゼル地方ならではの魅力が凝縮されたステージ。岩場のトレイルや展望ポイントをたどりながら、ワイン造りの厳しさと美しさの両方を実感できるハイキングルートです。
出発地バイルシュタインの静かな佇まいを後にすると、道は急斜面のブドウ畑へと登り、岩混じりの細道が続きます。途中の展望地点からはモーゼル川と村々の絶景が広がり、振り返ればバイルシュタインの絵画のような景観も楽しめます。
やがてブリュッティヒ=ファンケル周辺のブドウ畑地帯を通過し、小渓谷や森の道へ。渓流沿いの木道や静かな森林地帯を登る区間は自然の趣に満ち、モーゼル渓谷の多彩な表情を味わえます。
終盤、断崖「ブラウゼライ」の岩壁の下を通過すると、目的地コッヘムの街並みが視界に入り、その上には幻想的なライヒスブルク城が堂々とそびえます。美しい城を目印に坂道を下れば、温かく迎えてくれる町コッヘムに到着します。
急斜面のワイン畑、渓谷の眺望、森の静寂、そして城郭都市の華やかな到着シーン。モーゼルの風景美を存分に味わえる、印象的な一日となるでしょう。
セクション19|コッヘム〜トライス=カルデン
モーゼルシュタイク屈指のロングステージであり、渓谷の絶景、森の静寂、古代遺跡、そしてワイン文化を一日で体感できる変化に富んだルートです。モーゼル地方の自然と歴史の奥深さをじっくり味わえる、歩きごたえのある行程です。
出発は城郭の町 コッヘム。モーゼル川と町並みを見下ろす展望地ピナー十字架からの眺めは、この日のハイライトのひとつです。やがて道はドルトバッハ渓谷自然保護区へ入り、温暖で乾燥した特殊な微気候が育む希少な動植物の景観が広がります。
森や草原、台地の縁をたどる道は、やがて小さな村々やブドウ畑へと続き、モーゼル地方特有の穏やかな田園風景が現れます。途中には休憩に最適な展望地点やワイン村の立ち寄りスポットも点在しています。
ルート上にあるマルトベルク考古公園では、ケルト・ローマ時代の山岳聖域を再現した建造物群を見学でき、歴史の旅へと誘われます。台地からはモーゼル渓谷の雄大な眺望が広がり、歩みを進めるほどに風景のスケールが増していきます。
終盤は谷へ向かって緩やかに下り、聖カストール聖堂を望む展望地を経て、静かなワインの町 トライス=カルデン に到着。長い一日の締めくくりにふさわしい、穏やかな雰囲気が迎えてくれます。
壮大な自然景観と歴史文化が連続して現れるこのステージは、モーゼルシュタイクの魅力を深く味わいたいハイカーにとって、忘れがたい一日となるでしょう。
セクション20|トライス=カルデン〜モーゼルケルン
このステージは 歴史と自然が織りなすドラマチックなハイキングルート。出発点はトライス=カルデンの 聖カストル大聖堂そばの駅前広場。まず小高い丘へと急登し、周囲の谷や村の風景を一望できる開けた丘陵地帯へと歩を進めます。
山道に入り、うっそうとした森や岩の多い斜面の道を下った後、エルツ渓谷に到達します。ここでは箱根のような野趣あふれる自然美と、木々の間から覗く絶景が印象的です。
このルートの最大のハイライトは、絵画のように美しく森の中に佇む エルツ城。戦乱を逃れ現存する中世の名城で、豪華な内装や宝物室の見学が可能です。
エルツ城を見学した後は、エルツ川沿いの小径をたどりながら ブドウ畑と緩やかな丘陵地 を進み、やがてモーゼル川沿いのワイン村 モーゼルケルン へと下ります。駅へ向かう最後の区間は谷底の静かな道です。
このステージは、モーゼル川沿いの歴史と自然美が交差する旅情あふれるハイキングです。古城訪問と渓谷の風景、村のたたずまいが一体となった、モーゼル地方ならではの一日トレイルとしておすすめです。
セクション21|モーゼルケルン〜レーフ
モーゼル川中流域の豊かな自然と歴史的景観を満喫できる、静けさに満ちた魅力的なステージ。ブドウ畑の斜面、深い森、そして古城の風景が織りなす、モーゼルらしい多彩な景観が広がります。
出発地モーゼルケルンを後にすると、道は緑豊かな森の中へ。やがて渓谷を見下ろす展望ポイントが現れ、モーゼル渓谷の穏やかな流れとブドウ畑のパノラマが目の前に広がります。
ルートのハイライトは、森に囲まれた中世の名城エルツ城への分岐。ドイツ屈指の美しさを誇る古城として知られ、寄り道する価値は十分です。
その後も起伏に富んだ森の道や畑の風景が続き、やがて目的地Löfへ。モーゼル川沿いの穏やかな村の雰囲気が、充実した一日の締めくくりを優しく彩ります。
モーゼル渓谷の自然美と中世の歴史遺産を同時に味わえる、変化に富んだ充実のハイキングステージです。
セクション22|レーフ〜コーベルン=ゴンドルフ
モーゼル川流域の壮大な景観と歴史的名所を堪能できる、変化に富んだ山岳ルート。急斜面の登りと高原の静寂、そして古城の絶景が交互に現れる、歩きごたえのあるステージです。
スタート直後、モーゼル橋からは対岸の村アルケンと山上にそびえるトゥラント城の印象的な姿を望みます。やがて急坂を登り、ワイン畑の斜面や森の小道を縫うように進むと、視界は次第に開け、モーゼル渓谷の雄大なパノラマが広がります。
高原地帯では静かな森と草原の風景が続き、自然の穏やかな表情に包まれます。その後、古い巡礼路や歴史を感じさせる道をたどりながら下っていくと、終着地コーベルン=ゴンドルフの古城群が迎えてくれます。中でも丘の上に立つマティアス礼拝堂は、この地域を象徴する歴史遺産として知られています。
約13.5kmの行程はアップダウンが多く体力を要しますが、モーゼル渓谷の多彩な風景と文化的見どころが凝縮された、充実感あふれる一日となるでしょう。
セクション23|コーベルン=ゴンドルフ〜ヴィニンゲン
モーゼル渓谷を高みから見渡す展望ルート。急斜面の森を登り切ると、開放的な高原風景と広大な谷の眺望が広がり、やがてライン川流域へと近づくダイナミックな地形変化を体感できます。
コースはコーベルン=ゴンドルフの駅前から始まり、歴史的な町並みを抜けて静かな谷筋へ。やがて急登が始まり、オーク林の斜面を登ると、モーゼル渓谷を見下ろす壮大な展望ポイントへ到達します。ここからは川が描く大きなカーブと集落の風景を一望できます。
その後、道は比較的なだらかな高原状の農地や森の縁を進み、開放的な景観の中を快適に歩けます。やがて谷縁の森へ入り、視界が開けると遠方に高速道路橋が現れ、ライン方面へ近づいていることを実感させます。
終盤はベルタールの谷へ向けて急な下りとなり、斜面沿いの道を経てワイン畑の広がるヴィニンゲンへ到着。モーゼル屈指の急斜面に広がるブドウ畑の景観が、旅の締めくくりにふさわしい印象を残します。
このステージは、高所からの絶景と地形のダイナミックな変化を楽しめる区間であり、モーゼル渓谷がライン川流域へと移り変わっていく風景のスケール感を体感できるハイライトのひとつです。
セクション24|ヴィニンゲン〜コブレンツ
モーゼル川沿いの長距離トレイルの最終区間は、ワイン文化と壮麗な景観に彩られた締めくくりにふさわしいステージです。ブドウ畑の丘陵地帯を歩きながら、モーゼル渓谷の豊かな自然と歴史の痕跡を辿り、やがてドイツ有数の名所へと導かれます。
出発地ヴィンニンゲンの小径を抜けると、蛇行する道を登りながらブドウ畑の斜面へ。展望地からは村とモーゼル川を見渡す絶景が広がり、休憩に最適なポイントも点在します。
ルートは草原や果樹の並ぶパノラマ道を進み、「魔女の丘」では中世の魔女裁判の歴史を伝える記念碑が静かに佇みます。
その後、丘陵の縁をたどりながらモーゼル渓谷の眺望を楽しみつつ進むと、やがてコブレンツへ。モーゼル川がライン川へ注ぐドイツの象徴的な地点「ドイチェス・エック」に到着し、旅は壮大なフィナーレを迎えます。
到着後は、ライン川を見渡すエーレンブライトシュタイン要塞へのロープウェイ、旧連邦園芸博覧会跡地の庭園散策、またはリバークルーズなど、余韻を楽しむアクティビティも充実しています。
モーゼルの風景と歴史、そしてドイツを代表する河川合流点の絶景を味わいながら、感動的なゴールを迎える最終ステージです。
(以上:Moselより引用・翻訳・要約)
モーゼルシュタイクのハイキングツアー
当社では、モーゼルシュタイクを歩く以下2つのコースを用意しています。
※ウェブサイトには掲載していませんが、より短い5日、ファミリー向け8日、より長い10日のコースもありますので、お問合せください。
料金やルート詳細、お問合せ・お申し込みは以下から。
次回は、当社ヨーロッパ・ハイキングツアーにて歩くことができる、LQT-BEに認証された3つのルートのうちの最後の1つ、ロタ・ヴィセンティーナ(Rota Vicentina、ポルトガル)を取り上げます。

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