
サンティアゴ巡礼は、どの巡礼ルートも最低で1週間、長いものは1ヶ月にも及ぶ過酷な徒歩の旅だ。
だから、持っていくべきものは十分に下調べをしなければならない。
基本は「できるだけ軽く、丈夫で、風雨に強い」ものだ。
必須の装備
通常のハイキングやトレッキングとは違い、1日平均20km歩く巡礼の旅では、とにかく軽量で丈夫なものが必須だ。
バックパック・リュック
- 容量:35〜45リットル
- 耐水性(またはバックパック用カバーを用意)
- できる限り強靭なもの
登山靴またはトレッキングシューズ
レインジャケット
必要に応じ用意するもの
上記3点は必須のものだが、以下は必要に応じて用意するものだ。とはいえ、過酷なサンティアゴ巡礼では結構必須に近いかもしれないので、バックパックの容量と相談しながら用意したい。
寝袋
ずっとホテルに宿泊する、または巡礼ツアーに参加する以外、一般的な巡礼者は「アルベルゲ」という巡礼者専用の宿泊施設を利用する。宿泊代は安価だが、基本は1泊のみ、簡易的なベッドは山小屋を思い浮かべていただければ良いかもしれない。
そのアルベルゲでは、寝袋を持参していないと宿泊できないところもあるため、用意しておいた方が良い。また、ベッドがあってもホテルのように清潔で綺麗とは限らない。
バックパックに載せて持ち歩けるような、とにかく軽量なものがベストだ。
トレッキングポール
ハイキングやトレッキングをしたことがある人ならわかるかも知れないが、トレッキングポールを使用することで、だいぶ疲労を軽減できる。できれば2本セットで伸縮可能なものを用意した方が良い。平坦な道では1本でも良いが、山道では2本使用した方が歩きやすい。
その他必要なもの
用意するものはまだまだある。以下列挙しておく。
- 水筒
- トレッキング用の軽量ズボン
- 帽子(雨よけ、日差しよけ)
- 洗面道具(アルベルゲではホテルのように用意されていない)
- 応急処置セット(足にできるまめ対策、ワセリンも用意するとよい)
- クレデンシャル(巡礼手帳、前回記事参照)
- ホタテ貝・ひょうたん(巡礼者のシンボル、現地で購入可)
- ヘッドライト(早朝や夜間歩く時に便利)
- ビーチサンダル(アルベルゲでの休息時に便利)
個人によって持っていくものは違うので、上記は参考までに。
あると便利なもの
以下は「あると便利」という程度のものなので、必ずしも必要ではない。
高度・気圧・方位計腕時計
高低差があるルートでは、高度や気圧が測れる時計があると、天気の急変にも気付くことができ便利である。そして、ソーラー電池式であれば、尚良い。また、いちいちスマートフォンを取り出して時刻を確認する、というのも大変だ。
モバイルバッテリー
スマートフォン、カメラ、その他電源が必要なものは多い。そのまま充電できれば良いが、簡易的な宿泊施設では個室ではないので、コンセントは共用だ。使えない時にモバイルバッテリーがあると安心できる。合わせて変換プラグも用意すると良い。
まとめ
巡礼の三種の神器ともいえるバックパック、トレッキングシューズ、レインジャケットは、軽くて丈夫、風雨にも強いものを用意する。その他は自分の必要に応じて用意すべきものだが、長い日程持ち歩くものなので「どうしても必要」以外は持ち歩かない。例えば、休憩時に読む本は良いが、紙は意外に重量があるので、巡礼に必要かどうかは自分で判断すべきだ。
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