うまいッ!ヨーロッパ添乗飯 5~アンダルシア(スペイン)

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ロンダ
白い村ルートの終点、ロンダ

いつもイタリアかフランスのことばかり添乗に出かけているように思われるが、スペインにも出かけている。それがイタリアなどと比べれば数が少ないだけだ。

今回はスペインの添乗飯について書いてみよう。

スペイン飯といえば、パエリア、ガスパチョ、アヒージョ、ハモン・セラーノ、あるいはタパス、ピンチョスという言葉を思い浮かべるだろうが、ツアーで出る食事は名物ばかりではない。

毎日パエリアばかりでは飽きてしまうだろうし、タパス、ピンチョスはバル(飲み屋)のメニューだ。

だからツアー中の夕食は、それぞれの都市で地元の特産を使用した食事が中心となる。

特に今回紹介するツアーはアンダルシアの田舎町ばかりをめぐるツアーだったため、日本で流行りのスペインバルで出てくるメニューではなく、実に素朴だ。

それでも、現地コーディネーターは日本からはるばるツアーで訪れる日本人のため、事前にあれこれ考えてホテルと交渉し、メニューを決めてくれる。

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やっぱりパエリア

今回お世話になった現地ガイドは、マラガ在住のNさん。

空港の到着ロビーで会った時、お互い「あれっ?」という顔の後すぐに理解しあえた。以前にもお世話になったあのNさんである。

その時は、夜遅くマラガに着いたにもかかわらず、筆者がお連れしたお客様に対して丁寧に対応してくれ、各々が部屋にチェックインを済ませた後、「ちょっと飲みに行きませんか?」と誘ってくれた。

すでに深夜12時、それでもカテドラル前のバルへ。そこで飲んでいる地元っ子はまだまだ宴たけなわ状態。

夜でもムシ暑いマラガのオープンテラスで、オイル・サーディンを肴に2時くらいまで飲んだ。

話はもっぱら、大手旅行会社が企画するシリーズもののスペインツアーの現状(大手旅行会社は何本もツアーを作っては集客がないとスパッとキャンセルする、ガイド泣かせなのだ)などをあれこれ語り合った。

そのときすっかり意気投合したNさんが再び出迎えてくれたので、今回のツアーは実に心強く楽しみになった。

話は戻るが、この時のツアーは日本を夜出発しマラガに翌日の昼到着。

空港からマラガ市内への移動途中、昼食のためレストランに立ち寄った。そしてそこでのメインメニューが、スペインと言えばだれもが思い浮かべる名物料理パエリアだった。

ランチなのでスープ、サラダとメインのパエリアのみだったが、参加者はいきなりスペインの名物が出てきたことに甚くご満悦。

このパエリア、実はグループツアーに適したおあつらえのメニューなのだ。

大人数に出すことが難しいイタリアのピザとは違い、大きなパエリアパンで一気に何人分もの食事を用意することが出来る。最初にその大きなパエリアパンいっぱいのパエリアは、殆どの人が見たことがなく、そして見た目も華やか。

まさに”インスタ映え”するメニューだ。

その日の予定の説明など添乗員としての仕事をしている最中に、レストランのスタッフによって各皿に盛りつけられてしまったので、残念ながらでっかいパエリアパンの画像はないが、個々の皿に盛りつけられるとこんな感じ。

パエリア

しかし、その後のメニューでパエリアは出てこなかった。

もう一度くらい食べたいと言っていた参加者のために、自由行動中にパエリアを食べることが出来る、ロンダにてとあるレストランをチョイスして入った。

その時は各テーブルごとに、人数に合わせた小ぶりなパエリアパンで出してくれた。それが以下の写真。

最初にグループで出てきた大ぶりなパエリアパンと比べると、少しこじゃれている。

ロンダのパエリア

ホテルで食べた素朴な地元の夕食

上述の通り毎晩の夕食は名物料理ばかりではないが、素朴で食べ飽きない、実に美味なものばかりだ。

それを一部紹介する。

ミートボール

アルコス・デ・ラ・フロンテーラで出たミートボール。

ヨーロッパではミートボールがよく出るが、「おふくろの味」のようだ。

どのホテルでも「飲んでみろ」と勧められるヘレス・ワイン(シェリー酒)にとてもよく合う。

ポーク・ロイン「ロンダ風」

ロンダのホテルで出された、ポーク・ロイン「ロンダ風」。

何がロンダ風かわからなかったが、おそらくこのマヨネーズベースのソースがロンダ風らしい。

そういえばマヨネーズはスペインのマヨルカ島発祥だ。

カジキマグロのソテー

これもロンダのホテルで出されたカジキマグロのソテー、トマトソース。

スペインはアホ(にんにく)を利用した料理が多い。このメニューもアホが効いていた。

スペインも普通のワインを作ってはいるが、ここアンダルシアでワインと言えばヘレス・ワイン(シェリー酒)だ。

日本では食前酒として知られているが、食事中にもヘレス・ワインがよく飲まれている。ここに紹介したメニューはいずれもヘレス・ワインによく合う。

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どこにでもある中華は重宝する

10日から2週間もヨーロッパに滞在していると、日本食、もしくは醤油の味が恋しくなる。

日本食レストランは大都市ではない限り見つけることは難しいが、中華料理店はけっこう小さな町でもあるものだ。なので、町をロケハンするときは必ず様々なレストランの情報を入手する。

「自由行動中にレストランで食事をしたい」

「和食や中華を食べられるところはないか?」

といった参加者からの声に応えるためだ。

和食の場合、厳密に日本食と言えるレストランはさらに見つけるのが困難だ。

ヨーロッパで入った和食店で笑ったのは、イタリアのアレッツォにあった「Nagoya」。

名古屋というからてっきり和食店なのかと思ったら中華が混ざった、へんてこな和食店だった。反対に、中華料理店と思って入ったら日本食を兼ねているという店もあった。

サンマリノの中華料理店では、サーモンロールという寿司のような和食を中華料理とともに提供していた。

話はそれたが、アンダルシアのツアーでも途中和食か中華が食べられる店を探したところ、ロンダにあった。

ロンダはわりと大きめな町なので、いろいろなレストランを探すことが出来る。おそらく同じものを日本で食べたらたいしたことないといった味でも、遠いヨーロッパで食べるととても有難いものだ。

そんななんてことはない中華料理店、Restaurante Chino Holaの写真をいくつか。

ホテルで聞いたらけっこう地元では人気の中華料理店らしい。

ロンダでチャーハン

ロンダで中華

ロンダで中華2

筆者自身が影になってしまい紹介できるほどの写真ではないが、参考まで。ヨーロッパに少し長く滞在したら、きっと誰もが食べたくなるだろう。

スペイン・アンダルシアへのツアーの様子は以下をご覧ください。

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