日本から最も近い豪華列車 イースタン&オリエンタルエクスプレス

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鉄道旅行には単なる移動だけではなく、乗ることにその魅力があります。それが豪華寝台列車ならなおのこと。町から町へ移動しながらレールの音を子守唄代わりに一晩を過ごせば、航空機移動にはないゆったりとした時の流れを感じます。
オリエント急行で知られるベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスを運行しているベルモンドがアジアで運行する豪華列車、イースタン&オリエンタル・エクスプレスは今乗っておくべき豪華列車のひとつ。日本国内の真新しい列車とは違い、数々の伝統に彩られたオリエント急行の名を継ぐアジアの豪華列車に是非ご乗車ください。
    この記事の目次
  1. オリエント急行の名を継ぐアジアの豪華列車
  2. キャビン
  3. レストラン&バー・カー
  4. 日本から最も近い豪華列車
  5. バンコク - シンガポール 3泊4日

オリエント急行の名を継ぐアジアの豪華列車

ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスで成功を収めたベルモンド(旧オリエント・エクスプレス・ホテルズ)が満を持してアジアに進出し、1993年アジアのオリエント急行として運行を開始したのがイースタン&オリエンタルエクスプレス。現在ベルモンドが運行している豪華列車は7列車ありますが、ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスとイースタン&オリエンタルエクスプレスだけは正式名称にベルモンドの冠がありません。つまりこの2列車だけはオリエント急行として運行し、それをベルモンドが管理しているということ、そしてこれ以外をオリエント急行と称してはならないということに他ありません。

車両は日本製

ニュージーランド国鉄で使用されていた日本製(川崎重工、東芝)のディーゼルカー「シルバーファーン」を改装したもの。かつてはオークランド~ウェリントン間を運行していたオーバーランダー号に使用された長距離用気動車です。
戦前から運行していたワゴン・リ社の車両を見事に蘇らせたベルモンドが、この古い日本製のシルバーファーンを現代の運行に耐えうる、そして見事なまでに豪華列車を極めたことは称賛に値します。
亜熱帯のアジアを運行するため完全エア・コンディショニングと、各キャビンにはシャワー、トイレ、洗面台を完備。同じ古い車両を蘇らせたベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスにはシャワーがついていないことを考えると、利用価値も高いと言えます。

キャビン

全41室、くつろぎのキャビンは3タイプ。いずれも冷房完備、シャワー、トイレ、洗面台が備え付けられています。
最も豪華なプレジデンシャル・スイートはわずか2部屋。昼間使用するソファーが、夜は2台のシングル・ベッドとなり、着替え室が別に用意されています。プレジデンシャル・スイートのみミニ・バーがあります。

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<プレジデンシャル・スイート 昼間使用>

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<プレジデンシャル・スイート 夜間使用>

ステイト・キャビンでは、昼間使用するソファーは、夜には2つ横並びのシングル・ベッドになります。

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プルマン・キャビンでは、昼間使用するソファーは、夜には2段ベッドになります。

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ご要望にあわせてお選びください。

レストラン&バー・カー

2輌のレストラン・カーはいずれもローズウッドとニレの木で花模様が装飾された豪華車両です。こちらでディナーやランチをお楽しみいただけます。食事はアジアとヨーロッパのテイストを程よく組み合わせた料理をご堪能ください。

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朝食、アフタヌーン・ティーはキャビンでお楽しみいただけます。車列の最後尾には熱帯地方の田園風景を望む展望車や、中央には1日の終わりにリラックスできるバー・カー、ブティックや読書を楽しむリーディングルームを備えたあるサルーン・カーも連結されています。

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日本から最も近い豪華列車

ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリア、南米など世界各地で豪華列車が人気を集めていますが、アジアではこのイースタン&オリエンタルエクスプレスとインドのマハラジャ・エクスプレスくらいしかありません。そして日本から最も近く、乗車のために訪れやすいのがイースタン&オリエンタルエクスプレスです。
ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスに乗車するにはロンドン又はパリまで出かけ、そこから鉄道の旅が始まりますが、イースタン&オリエンタルエクスプレスはバンコク~シンガポール間の運行ですので、豪華列車ながら若干気軽さを残しています。そしてそれは乗車料金にも反映されています。
おそらくほとんどの人が豪華列車に乗車するのは一生に一度と思われるでしょう。けれども日本から近いアジアで乗車できる豪華列車なら、一生に一度とは言わず周年旅行に利用することが出来るかもしれません。

以下、代表的なバンコクからシンガポールへのSouth Bound3泊4日の日程をご案内します。

バンコク - シンガポール 3泊4日

1日目

at station

17:50発 タイ バンコク フア・ラポーン駅

フア・ラポーン駅にてチェックイン後、スタッフが車両へご案内いたします。
車両前にて待つスチュワードがプライベート キャビンへご案内いたします。
夜はドレス アップされてバー カーにて食前酒はいかがでしょうか。他の旅客との出会いや語らいのひと時は旅をより豊かなものへと誘います。
美しく内装が施されたダイニング・カーにてディナーを楽しまれた後は、ノスタルジーなピアノの調べとともにバー カーにてお寛ぎください。
お戻りになる頃、キャビンはベッドルームへとお休みいただく準備を整えております。

2日目

08:30着 / 11:00発 カンチャナブリ

キャビンにて朝食後は、クワイ川クルーズ観光へご案内いたします。
カンチャナブリ駅にて下車、有名なクワイ川鉄橋を見学後、鉄橋下より専用ボートにてクワイ川をクルーズ。河畔に並ぶ伝統的な水上家屋の村落や、寺院などを船上からご覧いただけます。

at bridge

【クワイ川鉄橋と泰緬鉄道】
第二次世界大戦中、日本軍はタイとビルマ(現ミャンマー)を結ぶ全長415kmの泰緬鉄道の建設に着手。
当時日本軍の捕虜となっていたアメリカ、イギリス、オーストラリア、オランダの軍人約6万5千人と、現地労働者合わせて約40万人の労力をもって厳しい地形に鉄道を敷設、劣悪な環境下で約1万5千人近くが犠牲となりました。
特にクワイ川に架かる250mの鉄橋は『戦場にかける橋』として映画や小説にも取り上げられ、今も世界中から多くの人々が訪れています。


下船後は博物館「泰緬鉄道センター」、「ドンラック戦没者墓地」へご案内いたします。見学後は列車が待つカンチャナブリ駅へ向かいます。
列車に戻り、レストラン カーにて昼食をどうぞ。
アフタヌーン ティーはキャビンへお持ちいたします。

オープンデッキのある展望車からは、風を感じながら車窓の景色をお楽しみいただけます。コーヒーやカクテルなどお楽しみ頂けるサロンと屋外デッキがあり、車内ではこの屋外デッキのみ喫煙が可能です。
また、車内にはオリエント急行のグッズを販売するブティックや読書ルームもございます。


夜はドレス アップされてレストラン カーにて夕食をお楽しみください。

3日目

朝は、コンチネンタル朝食をどうぞ。スチュワードがキャビンへお持ちします。

14:00着 / 16:30発 マレーシア クアラ・カンサー駅

レストラン カーにて早めの昼食後、クアラ・カンサーのガイド ツアーへご案内いたします。
マレーシアで最も美しいと称されるウブディア・モスク、王宮博物館、スルタン・アズラン・シャー・ギャラリーなどを観光します。
(バター・ワース駅経由の場合はペナン島のガイドツアーへご案内いたします。世界遺産ジョージタウン観光又は島内観光(モスクや寺院、教会、バザール、ショップ・ハウスなど)へ。イギリス植民地時代のコロニアル建築物と様々な文化が融合した独特の町並みが歴史を物語ります。)
観光後は列車に戻ります。
夜はドレス アップされてレストラン カーにて夕食をお楽しみください。

22:40着 / 00:15発 クアラルンプール

4日目

朝は、コンチネンタル朝食をどうぞ。スチュワードがキャビンへお持ちします。
列車は終着駅シンガポール、ウッドランズ駅へ向かいます。

11:00着 シンガポール ウッドランズ駅

上記以外の日程詳細、運行日、料金は以下からご覧ください。
イースタン&オリエンタル・エクスプレス|アジアのオリエント急行|豪華寝台列車
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(画像提供:Belmond)

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