テニスファンが憧れる「ウィンブルドン」ってなに?

毎年日本が梅雨のじめじめした季節になると、「ああ、もうすぐウィンブルドンだなぁ」と思い出します。もちろん当社ではウィンブルドン観戦に関する各種商品を販売しているので、ウィンブルドンに限らず一年中テニスに関することを扱っているのですが…。
現在ATP、WTAを通して年間数多くのトーナメントが行われています。その中でもウィンブルドンは、テニスをしている人、観る人を問わず特別なようです。テニスに興味がない人でも、一度は耳にしたことがあるはず。では、ウィンブルドンとはいったい何なのか、そしてなぜ特別なのか?を改めて文字にしてみたいと思います。
    この記事の目次
  1. イギリスにはいろんな「Home of~」がある
  2. 全英オープンではなくThe Championships, Wimbledon
  3. ウィンブルドンはホスピタリティとともに

イギリスにはいろんな「Home of~」がある

ウィンブルドンの話の前に、まずは「聖地」について。
諸説ありますが、いろんな意味で発祥の地(聖地とも表現される)が多いイギリス。例として
  • ゴルフ:セント・アンドリュース
  • テニス:ウィンブルドン
  • ラグビー:トゥイッケナム
  • ウィスキー:スコットランド
  • 鉄道:ダーリントン
などなど。これ以外にもいろいろありますが、どれもイギリスの本家サイトを見ると必ずといっていいほど「Home of~」と書かれています。
上記はそれぞれの聖地でもあるのですが、「聖地」まで範囲を広げるとイギリスは聖地だらけ。ロックの聖地(ロンドン)、クマのプーさんの聖地(ハートフィールド)、シャーロック・ホームズの聖地(ロンドン)などなど。

ではなぜイギリスには「Home of~」が多いのか?これは筆者個人の独断ですが、ゴルフを除くと大体17~18世紀に始まっています。その頃のイギリスといえば、スコットランドと合同化成立によりグレートブリテン王国となったのが、1707年。その後世界各地に植民地を広げたイギリスは、1800年にアイルランドも手中におさめ現在の形となりました。
そしておこったのが産業革命。ざっくりいうと、イギリスはこの時点で世界のトップの国となったのです。
だからいろいろな文化も花開き、スポーツ、芸術から幅広く世界に広めていったのではないでしょうか?テニスというスポーツもそんなイギリスから始まり、ロンドン郊外のウィンブルドンにあった本格的な芝のコートを使用して大会が行われたのが始まりのようです。ゴルフの全英オープンも、本格的な大会と始まったのは1800年代ということですから、やはりイギリスは、いろいろな分野で世界をけん引した「Home of~」なのでしょう。
詳しいことは歴史の先生に聞いてください。

全英オープンではなくThe Championships, Wimbledon

テニスの4大大会のひとつ、ウィンブルドンは、他のグランドスラムと違う点が多々あります。
まずは名称。オープン大会なので、他の大会同様「〇〇オープン」というべきところを、なぜか「The Championships, Wimbledon」となっています。一言もオープン大会であることを明確にする言葉は入っていません。これがイギリスの誇りの証です。
ちなみにゴルフの4大大会も、全英オープンだけ「The Open」となっています。

次にプレーヤーのウェア。これもお馴染みですが、他の大会と違い白いウェアを着用することが義務付けられています。最初の女子優勝者が全身白いウェアを着用していたことや、社交界のイベントのため汗じみが見えることを避けたことから、という説があります。
この点については以下もご覧ください。

ウィンブルドン観戦のドレスコードについて

毎年ウィンブルドンをTVで見ていて思うことは、近年センターコートにおいてずいぶんラフな服装で観戦している人が増えたということ。プレーヤーが厳格に白いウェアを着てプレーしているように、観戦する人も少しドレスコードについて考えても良いのではと思いました。

また、2週間の大会期間の中間の日曜日をプレーヤーの休息日とするミドル・サンデーがあるのも、ウィンブルドンだけ。

イギリスのこの時季はロイヤル・アスコット(競馬)に始まり、ヘンリー・レガッタ(ボート)、ウィンブルドン(テニス)、F1(モーターレース)、全英オープンゴルフと、イギリス社交界の人達が集うイベントが続きます。

ウィンブルドンはホスピタリティとともに

どれをとっても他のグランドスラムとは違うウィンブルドンへ、筆者は一時期毎年出かけていました。初めて訪れたのは観戦ツアーの添乗員として。そのときからウィンブルドンでは、ホスピタリティ・クラブハウスにて観客をもてなし、そこでチケットを渡すのが通例となっていました。
今でもウィンブルドンのチケットは、セキュリティ上の理由で、国外へ事前に発送することは絶対にありません。必ず宿泊ホテルで受け取るか、大会期間のたった2週間のためにこのようなホスピタリティ・クラブハウスを設置して、そこで渡すのです。
テニスのことなどさほど知らずに出かけて訪れたホスピタリティ・クラブハウスは、今までの自分の環境とはまるで違うものでした。仮説のテントとはいえ内装はアールデコ調に統一し、エアコンディショニングとあちこちに活けられた大輪の百合の花の香りがクラブハウス内に漂います。到着時は、これまたアールデコ調の衣装のホステスたちがシャンパンその他で出迎えてくれ、ゆったりとオープンテラスや室内のラウンジでくつろぎます。
センターコートとNo.1コートの試合開始は午後2時。それまではここで3コースのアラカルト・ランチとワインで舌鼓。イギリスの食事はまずいとよく言われますが、ミシュランの星付きスターシェフが振舞うランチは本格的です。
夕方は伝統的なアフタヌーンティー・タイム。どんなに試合が白熱していても、ティータイムにはほとんどの観客がクラブハウスに戻ります。ただ試合を見るだけにウィンブルドンに来ているのではありません。社交界の雰囲気を味わうため、あるいはビジネスミーティングでこのホスピタリティを利用する世界中のセレブ達が集まるのが、このクラブハウスです。
観戦チケットの料金を公にしないためにチケット代に付加されたホスピタリティですが、これがウィンブルドンです。
形は毎年変わりますが、このホスピタリティをぜひ味わいたいという方は、以下もご覧ください。

テニスファン永遠の憧れ ウィンブルドン観戦を華やかに演出するホスピタリティ・パッケージ

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